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【読書】釈尊のさとり

概要

釈尊(ゴータマ・シッダールタ)が悟り、その最初の説法までの流れを簡潔に、わかりやすく描かれています。あえて描かれていると表現したのは、著者が釈尊の心境を著者なりに描写しようとしていたからです。

著者は、お寺の長男として生まれ、住職になることは無かったにもかかわらず仏教の研究に進んだ面白い方です。著者の主張は、さとりとは直感であり、それは受動的なものであるというものです。釈尊は受動的なさとりを経て、それを能動的・論理的に思考し、教えとして確立されたということです。

釈尊の知りたかったこと

王族出身の釈尊が出家してまで知りたかったのは、苦しみについてです。出家の際に語られる「四門出遊」は、生老病死という苦しみについてのものですね。 出家してから6年ほどの間、断食などの苦行を行った釈尊は、苦行では答えは見つからないと知ります。そこで、菩提樹のそばであぐら(結跏趺坐)をくんで、考え事をし続けることにしました。

そしてある時、苦しみについて悟ったのです。 釈尊が悟った内容については、釈尊にしかわかりえませんが、その一部と考えられるのが、悟った後の最初の説法(初転法輪)で語られる四聖諦についてです。①苦とは何か②苦がどう生じるか③苦はいかに滅するか、④実際に苦を滅するためにその元である渇愛はいかに滅するか、という4つです。

そしてそのために実践すべき行いとして、八正道を示されます。愛欲にかられすぎることなく、苦行に囚われすぎることなく中道を目指せというものだと私は認識していますが、まだまだ勉強不足ですね。

感想

100ページにも満たず、文字のサイズもそう小さくないのに非常によくまとまっている書籍だと思います。もちろんこれで釈尊がわかる、仏教がわかるなんてことは言えませんが、入門書として申し分ないでしょう。 私も仏教に興味を持ち始めたばかりの身なので、知識も少なく、大した人間ではないので解脱などとは程遠いです。(できる気がせんです笑) ただ、だからといって何もしないというのも自分的には納得行かず、藻掻けるだけ藻掻き、足掻けるだけ足掻こうと思います。

釈尊のさとり (講談社学術文庫)

釈尊のさとり (講談社学術文庫)